大事なフィギュア「つや姫」

僕の趣味は可愛いアニメのフィギュアを集める事だ。
26年間 彼女が居ない僕の日課はフィギュアに埃ひとつ付かないように毎日丹念に掃除をして眺めるのが唯一の楽しみです。 そのフィギュアの中でも某萌え
キャラクターが一番のお気に入りで名前を「つや姫」と僕が命名して念入りに
何時も丹念に綺麗にしては眺めていた。

そんな僕に転機が来たのは知り合いの合コンに人数合わせで呼んでもらい偶々
アニメの話でもりあがった女性と意気投合し

「今度つや姫見せてね。」と言う事になり勿論二つ返事で

「うん 是非見にきてね。」と次回会う約束をした。

それから何度かデートを重ね 僕達は付き合う事になった。26年間彼女が
居なかった僕は初めて出来た彼女に知らぬまに夢中になっていて毎日の彼女との
電話が楽しみだった。毎日電話で話していたのだが2ヶ月後のある日彼女が

「ん?なに?誰かいる?」と言うのだ。家に居た僕は

「え?居ないよ。家に一人で居るよ。」と言い軽く流した。

最近スマホに変えたせいなのか 彼女が言うには雑音が酷いらしく良く彼女に
「誰か居る?」と言われていた。

今日も電話をして居たら

「絶対誰か居るでしょ。」と言われた。

「本当に誰も居ないって明日休みだし家に泊まりにおいでよ。」

彼女の家は駅2つ先で結構近くに住んで居た。彼女も僕も合鍵を持っている仲で

「うん わかった じゃあ今から行くね。」

と言う二つ返事で僕の家に泊まりに来る事になった。暫くすると彼女が来た。

「お邪魔しま~す」

「いらっしゃい」僕は笑顔で迎えた。

彼女が持って来てくれたアニメを見ていると彼女が

「あのフィギュアなんだか君が悪い。」

と「つや姫」を指さすのだ。最近見向きもしていない埃まみれの「つや姫」を
僕は押し入れに投げこんだ。

アニメを見て居ると少し小腹がすいてコンビニに弁当を買いに行く事にした。始め
彼女も行くと言っていたのだが わざわざ家に来て貰って疲れただろうし

「僕がコンビニに行って来るよ。 家でゆっくりして居てね。」

そう言うと僕は忙いでコンビニに向かった。

スポンサーリンク


私は一人ポツリと部屋に残りアニメは停止ボタンを押したまま 漫画を読んでいた。

ガタガタ

「ゆうき君?」

ガタガタガタガタ

「ゆうき君 何してるの脅かさないでよ。」私は辺りを見渡したが回りに人の気配はない。

ガタガタガタガタ

不安になった私は急いで玄関に向かった玄関で靴を履こうとした時に靴の横に
さっき押し入れに投げ込んだ「つや姫」があるのだ。

私は「つや姫」を蹴とばし靴も履かずに外へ飛び出した。階段をかけを降り4階を見上げるとベランダに「つや姫」が居る。

そうこうしているとゆうき君が帰って来てさっきの出来事を話した 2人で4階を見上げたが「つや姫」の姿は無かった。その日私は君が悪くなり帰った。

暫くはゆうき君と電話で話をして居たがだんだんゆうき君と会う機会も少なくなり私たちは自然消滅した。

友人の話しによると ゆうき君はノイローゼ気味になり最近訳のわからない事を
言っているようだ。

私は仕事が早く終わり家でくつろいで居るんだけど 最近なぜか誰かに見られている様な気がする・・・・・。

私は視線を感じクローゼットを開けるとそこには「つや姫」を抱いてうつろな目をした彼がいて 私は恐怖で身動きできなかった。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA