何時もの様に仕事が終わり会社を出て家に着いたのが20時だ。風呂から出て一杯飲もうと思い冷蔵庫を開けると空で
「しまった。」
と思いながらコンビニに買いに行く事にした。
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コンビニに向かう為にエレベーターの前に立つ 誰かが居る様な気配を感じたが
余り気にせずに待っていた。エレベーターの前の蛍光灯が切れていて物凄く薄暗い。上から降りて来たエレベーターに赤い服を来た女性が乗っていてドアとは反対側を向いていた。
「すみません。」
とそそくさ乗り込み女性の気配を背中に感じながらデジタルの何階かの液晶を見ていた。1階に着き俺は降りたのだが赤い服の女が降りて来る気配は無かった。
「まぁいいや。」
と余り深く考えずにコンビニへ向かい 買い物を済ませた俺は7階の部屋に戻ろうとエレベーターを待つ。蛍光灯を新しく変えたのか1階のエレベーターの前はやけに明るい。
エレベーターを待っていると赤い水玉模様の服を着た男性が近ずいて来て 丁度その時にエレベーターが1階に到着した。
さっき乗っていた女性が蛍光灯の明かりに照らされハッキリと見えたが今度は俺はエレベーターに乗る事は出来なかった。
それと同時に背後からは背筋が凍りつく気配を感じ この時 俺はコンビニから帰って来た事を心底後悔した。
もう少し あの時 良く確かめて置くべきだったと・・・・・。
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最初にエレベーターに乗り込んだ時にすでに女性は亡くなっていたが薄暗く 女性の方を見なかった。そしてその現場を見られたと思い込んだ犯人は俺も消そうと思いチャンスをうかがって俺の後を付けていた。その事に気付いたのは儚くも逃げ場がないエレベーターが開いた瞬間だった。












