若返り病院 よく考えると怖い話

私は80歳になり身体も若い頃の様には行かず若い頃に比べお金はあっても体が動かず毎日 家とスーパーの往復の日々でした。

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そんなある日一枚のハガキがポストに入って居てそこには

「あの頃の肉体を取り戻せます。貴方も もう一度 若返りませんか?肉体は若返り記憶もコピー出来ます。是非一度若返り病院までお問い合わせ下さい」

確かそんな感じのハガキが入っていたと思います。

私は半信半疑で話を若返り病院に聞きに行くと

「こちらに来られたお客様は若かりし頃の体を手に入れ皆さん満足してお帰りになります。」

私はその話を聞いて若返りをする事を決意しました。若返り病院の先生にどの様な手術になるか聞いたところ

「細胞を少し採取するだけの簡単な物です。」

と説明された。

手術当時 私は若返ったら何をしようか夢に胸を膨らませ手術室のベッドに横たわった。

先生は

「今から全身麻酔を掛けますよ。」

と言い 私は首をたてに振りながら返事をした。

全身麻酔で体は動かないが意識はあり 先生は最初に細胞の採取をしてからいっこうに私の手術をする気配がない。

隣とカーテンで仕切られているが隣に誰かいる様だ。話声が聞こえて来たので耳を澄ませて見ると

「先生ありがとうございます。凄く若返ってお金には変えられません 本当に本当にありがとうございました。」

どうやら隣の男性も若返りの手術を受けた様だ。私も次は自分の番だと思い胸を踊らせた。

私は夢を膨らませながら話声を静かに聞いていた。

「今日は安静にしていて下さい。あちらは焼却処分したのでよろしいですか?」

「はい。お願いします。」

さて早く若返って人生をもう一度楽しもうと幸せな気持ちになっていた。

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手術は成功して若返ったクローンが出来て更に記憶の移植にも成功した。

若返った自分はクローンなので年老いた身体がオリジナルの自分自身 勿論 意識や感情はある。

そして手術が成功して若返った自分自身のコピーにオリジナルの自分自身が焼却処分されると言う事になる。

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若返り病院 よく考えると怖い話」への2件のフィードバック

  1. 七戸秀夫

    倫理学の研究ノートに引用したく思います。これはあなたのオリジナルな文章でしょうか?それとも引用元の原典はありますか?

    返信

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