呪われた「交換日記」後編

彼の葬式の時、初めて彼の両親に会いました。その時に私が持っていた彼との交換日記を彼の両親に見せました。

最初はこのまま私が持っていてもいいのか、渡すべきか悩みましたが、彼の両親が、「自分達で保管して置きたい。」と言うので、彼との交換日記は、彼の両親に手渡す事にしました。

そんな事があったので、私は暫くして、学校を辞め田舎に帰る事にしました。

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私はその後、アルバイトを見つけて、フリーター生活を始めました。

そのアルバイト先で、優しい男性と出会いやがて恋に落ちました、少しずつですが、自殺してしまった彼を思いだす事も無くなりました。

そして一年が過ぎた頃には、自殺した彼の事は、ほとんど思い出す事もなくなってしまいました。

新しい恋人と同居する事になって、今住んでいたアパートを引っ越す事になり引っ越しをする前日、荷物を整理していると、見覚えのある、なんだか懐かしい感じのするノートが出てきました。

私は、「何のノートだろう?」と思ってページを開いて見ると、自殺をした彼と私の交換日記だったのです。

彼との交換日記は、間違いなく、彼の両親に手渡したはずなのに・・・。
それなのに、私の手元に、彼との交換日記があったのです。

混乱した私は、彼の実家の両親に電話をしました。彼の両親に話しを聞くと、葬式の日、私が交換日記を手渡して暫くして、彼と私の交換日記が行方不明になったそうです。

私が、「無意識のうちに葬式から帰る時に持ち出してしまったのかな?」と思い、日記をペラペラとめくって見てみると、猛烈な違和感にすぐに気がつきました。

何がおかしいかと言うと、ノートの全部のページが埋まっていたからです。彼と私が最後に交換日記を書いた時は、せいぜいノートの半分くらいしか埋まっていなかったはずなのに、その日記の後半に書かれている内容は、私と恋人が、仲良くしている事を嫉妬していると言った内容でした。

そんな事があり、私は結局、その時に付き合っていた恋人ともすぐに別れてしまいました。それ以来、怖くて誰とも付き合っていません。何故なら、誰かと付き合ってしまうと、また私の付き合った恋人に嫉妬して彼が交換日記を書くと思うからです。

今でも、自殺した彼が、何処からか私の事を見ているのではないかと思うと、怖くて怖くて気味が悪く凄く不安に感じます。

E.K

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