絶対に泳いではダメな場所

僕達は仲の良い5人で幼少の頃 よく近所の四万十川で泳いでいた。そこには地元でも有名な沈下橋と言う大雨になると川に沈んでしまう橋がありました。

流れの緩やかな日は格好の飛び込みの場所で夏休みには子供達が集まる遊び場所でした。

僕達も夏休みには一日中 沈下橋周辺で泳いだり飛び込みをしたり 魚を捕まえるのに夢中になったものです。

僕達が遊んでいる沈下橋の下流にもう一つ沈下橋があり凄く綺麗な景色の場所なのですがそこは流れが早いらしく絶対に泳いではダメだとおばあちゃんから僕も言われていて地元の子供達が下流の沈下橋で泳ぐ事はありませんでした。

景色がとても綺麗なので県外から来た家族連れや仲間と来た人達が良く河原でBBQをしていました。

毎日おばあちゃんは河原でBBQなどをしている人達を見かけると流れが早いから絶対に泳いではダメですよ。と声を掛けていた。

それでも泳ぐ人は後を絶たず毎年 溺れる人が出る事故が相次いだ。

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ただ一度 僕達は下流の沈下橋に入った事があります。幼少の頃 好奇心旺盛な僕達は5人でその川に入ったのです。

あれは夏休みも終わりに近づいた頃 誰から共なく冒険心で下流に行こうとなった。

下流の川にみんなで入ってみたけど上流の沈下橋とたいして変わりもなく正直 拍子抜けしていた。

「たいした事ないね 明日もここに来よう」

「そうだね そうしよう。」

下流は人も居ないし魚も沢山取れて僕達は凄く楽しくなり夢中になっていた。

そろそろ帰ろうかと言う話をしていたら友達が足が石に挟まって動けないと言い みんなで助けに行った。

その時 急に両足を何かに掴まれたように感じ水中へ引きずり込まれた。

「わぁ~ゴボ ゴボ た ゴボけ ゴボ て」

僕達はさっきまで緩やかに流れていた川で溺れていた。

気がついた時には僕達5人はたまたま通り掛かった先生達によって助けられていた。

あの時 僕達は流されて溺れた事になってはいるが絶対に何かに足を掴まれて水中へ引きずり込まれた。

大人達にその話をしたらみんな

「わかっている」

と言う様な顔をしていた様に僕は思えた。

おばあちゃんにあの下流での出来事を話すとおばあちゃんが言うにはあの下流で何人もの人が今までに亡くなっていてその怨念が負の連鎖を引き起こしていると言っていた。

その話を聞いて僕達はそれ以降 下流の沈下橋に近づく事すらなくなった。あの夏の出来は本当に霊的なものだったのだろうか?ただ僕は両足を強く握り締められた感触は今でもはっきりと覚えている。

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