ロールプレイングゲーム

僕が小学生の時の話です、夏休みに入ってすぐ友達の家に遊びに行く途中、事故に合い右足を骨折してしまった。

病院に入院したのですが病室に丁度僕と同じ年頃の男の子が居て年も近い事もあり直ぐに意気投合して仲良しになった。

ゆうきくんも足を骨折していたので毎日2人でマンガを読んだりゲームをしたりしていた。良くしていたゲームは対戦型の野球ゲームやサッカーゲームを良くやった記憶がある。ゆうきくんがドラクエをやりたいと言ったのでゆうきくんに僕はドラクエを貸してあげた。

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僕達は小学生だったので夜中にゆうきくんが病室ですすり泣く声やボソボソと誰かと話す声がたまに聞こえたけれど病室に居て不安で寂しい気持ちは僕にもよく分かっていたので夜中にすすり泣く声やボソボソと話す声の事をゆうきくんに「大丈夫?」と直接尋ねた事はなかった。

そして毎日のリハビリは本当に大変だったけれど熱心な看護婦さんが朝から晩まで僕達の側に常に居てくれていたのでキツいリハビリも2人で冗談を言いながら乗り越えられた。リハビリは本当に大変だったけど今となれば僕は楽しかった思い出の方が多い。

足も良くなり僕が先に退院する事になった。

退院の日、ゆうきくんが本当に寂しそうな顔をしていた事が僕の脳裏に焼きついています。そう言えば僕はゆうきくんの両親にあった記憶がないけれど多分仕事で面会時間に来れず深夜にゆうきくんの話し声が聞こえていたので面会時間外に来ていたのだろう、最後にゆうきくんの両親にも挨拶したかった。

そして僕も小学校を卒業する頃、ふとゆうきくんの事を思い出した。

あの頃僕達の事を凄く良くしてくれた看護婦さんにゆうきくんの家を聞いてゆうきくんに会いに行ってみようと思い病院へ行った。

久しぶりにゆうきくんに会えるかも知れないと思うと心が踊った。

病院に着いて、あの看護婦さんを読んでもらおうと受付で聞く受付のお姉さんは不思議そうな顔をしていた。

別の看護婦さんにゆうきくんの事を聞くとゆうきくんからコレを預かってます。と僕が貸してあげていたドラクエを渡された。

ゆうきくんの事を聞こうと尋ねたが看護婦さんは何も言わずに去っていった。僕はゆうきくんの事を聞く事が出来ず残念でした。

帰宅してドラクエの事を思い出し久しぶりにやってみた、僕がクリアーしたレベルの高いデータの下にレベルの低いデータがあった、なんだゆうきくん途中で辞めたのか、そう思いながらそのレベルの低いデータをロードした。

そのデータのキャラクターの名前が

「たすけて」

「看護婦さんに毎日」

「何か注射される」

「殺される」

僕は背筋が凍りついた、毎日夜中にボソボソと話す声、すすり泣くゆうきくんの声、あの看護婦さんはいったい誰?

そう思うとあの部屋のあの薄いカーテンの向こうでいったい毎晩ゆうきくんに何があったのだろう。ゆうきくんのあの寂しげな顔は僕に助けを求めていたのだろうか。

ゆうきくんは今生きてるのだろうか、今となっては僕には知る由もない。

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