橋げたの公園

僕は営業の仕事をしていて昼ごはんはよく車の中でコンビニで買った弁当を
食べていた。いつもよく車を止めていたのは橋の下にある薄ぐらい公園の
駐車場に車を止めて昼休憩をしていた。その日は急いで弁当を食べたこともあってお腹が急に痛くなった そこのトイレには電気もついて無くて ただでさえ薄暗い公園なので昼間でもあまり立ち寄りたくない薄気味悪いトイレです 僕は何回か小便をしたことがある位だった トイレの作りはブロックで出来ていて壁と屋根の
間に約10センチ位の隙間が空いている そこからうっすらと光が入ってくる
ような作りだ。
僕はお腹が痛かったので仕方がなく そこのトイレに入る事にした トイレに
入って用を済ませていると公園の方からシーソーの音が聞こえてきた さっきまで誰も公園にいなかったけど小さな女の子がお母さんと一緒に公園に
遊びに来ているのだと思いシーソーの音を聞いていた。

「遊ぼうよ」

「遊ぼうよ」

「ねぇねぇ遊ぼうよ」

と小さな女の子の声が聞こえる。
お母さんと遊んでいるのかなと思いながら用を済ませた。
僕は扉から出ようとした時 壁と屋根の10センチの隙間から視線を感じ
後ろを振り返った。
すると壁と屋根の隙間から女の子が正気のない無表情の顔でこちらを見つめていた僕は驚いて急いでドアを開けトイレから飛び出して女の子が覗いている後ろ側に
回りこんだ。
しかしそこには誰もいなかった 僕は気味が悪くなって早く車に戻ろうと
小走りで走り出そうとした時 後ろのシーソーが風もないのに勝手に動き出した
明らかに人が乗って動かしているような動きをしていて ただごとでは無いと思い
僕は車に向かって走りだした。
公園の出口付近に近づいた時 誰かに足を掴まれてそのまま頭から転がって
気を失った。
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公園の清掃のおじさんが僕の肩をトントンとして僕は目を覚ました。おじさんは僕に向かってよく寝てたなと微笑んだ。
僕は我に返った公園の入り口付近で倒れたはずなのに公園のベンチで横たわって
寝ていたようだ。さっきの事は全部夢だったのか最近忙しくてかなり
疲れていた事もあり よく思い出せない 不思議そうな顔をしていると
清掃のおじさんが語りかけてきた。

「幽霊でも見たのかい?」

「え・・・。」

「15年位前かな・・・。昔はこの公園も活気があって沢山の子供達が集まって
遊んでいたんだよ。ある日かくれんぼをしていた時に一年生に成ったばかりの
女の子が見つからなくて 先に家に帰ったのかと思い女の子を探すのを諦めて
みんな帰ってしまった。縄跳びを首に掛けていた女の子はトイレの裏から屋根に
登ろうとしていた自転車の荷台に足を掛けて登るつもりだったのだろう・・・。」

「自転車の荷台から足を踏み外した女の子は宙吊りになり・・・・。」

「直ぐに気づいてあげれれば もしかしたら助かったかも・・・・。」

「それから悪い噂がたちこの公園で遊ぶ子供たちは居なくなって
しまったんだよ。」

僕はおじさんに聞いて見た。

「この公園はやっぱり女の子の霊がでるのですか?」

おじさんは笑いながら

「そんなもの出るわけが無かろう。ただの噂話じゃ。」

と言った。
僕は少し安心しておじさんに挨拶をし 仕事に戻ろうと車に向かって歩き出した
さっきの出来事は夢だったのかもしれない。車のほうに向かって歩いていると
右足が少し痛み不思議に思いズボンをめくって見ると 右足にくっきりと手形が
ついていた。

「えっ・・・・・・・・・・。」

おじさんはこちらを向いて微笑んでいる。

・・・・・・・・・・・。

おじさんの後ろには女の子の霊が無表情でこちらを睨んでいた。どうやらおじさんには見えないのだろう。

慌てて車に乗り込みその場から去った あの後おじさんはどうなったのか
僕には分からない。

ただ僕は二度と橋げたの公園に行く事はなかった。

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