神社の住職

あれは私が小学生の頃の話です 私には少し霊感が有ったようです。
家の近くには古くからある神社がありよくそこで小学生が集まって
遊んでいました。その神社は初詣などのお参りをするときに神社のまわりを
囲むように洞窟がありそこが神道になっていて参拝の時は洞窟を通るように
なっていました。
薄暗い洞窟は子供たちの格好の遊び場所になっていて いつもそこで
かくれんぼや缶蹴りなどをしていました。
最初に異変に気づいたのは缶蹴りをしていた時の事で 私が女の子と言う事も
あり みんなが手加減してくれていて いつも缶を蹴る寸前で わざと私に
捕まってくれていたのです。
なので誰も触れていないハズの缶なのですが何故か缶が勝手に倒れると言う事が
何回も続き私は不思議に思っていました。

缶が勝手に倒れると言う事を誰かに話そうと思いましたが友達に変な目で
見られたら嫌なので私は誰にも話しませんでした。

ある日学校で缶蹴りの話になり 学校が終わったら仲の良い友達5人で缶蹴りを
して遊ぼうよと神社に集合をする約束をしました。
私が神社に行くとまだ誰も来ていなくて少し早く家を出すぎたのかなと思いながら
缶けりの準備をする為に空き缶を探していました。
すると洞窟の方からコソコソと話し声が聞こえてきて私は友達が隠れて
私の事を驚かせてやろうと悪戯をしているのだと思い逆に私が驚かしてやろうと
洞窟の中にそっと入って行きました。耳を澄ませてみるとやっぱり洞窟の
奥の方 角を曲がった辺りから声が聞こえるのです。
私はそぉ~と角を曲がりおもいっきり 「ワッー」と大きな声を上げて
驚かせた。

しかしそこには誰も居らず アレッおかしいなぁと思っているうちに段々
私は不安になって来ました。
その時左右両方の入り口から足音が近づいて来るのです。

私が来た道からは
ピタッピタッピタッピタッ

出口の方からは
ずぅ~~ずぅ~~ずぅ~~
と地面を這うような擦れる音が聞こえて来て

私は子供ながらにこれはやばい何か霊的なものだと直ぐに察知しました。
あまりの怖さに身動きする事も出来ずその場にうずくまり固まっていた。

ピタッピタッピタッずぅ~~ずぅ~~ずぅ~~

その音はだんだんと私に近づいて来て私の左右1メートル程の辺りで
ピタッと音が止まったのです 私は怖くて顔を上げることが出来ず
どうしていいのかも解らず そのままずっと固まっていました
それから何分たったのだろか 5分いや10分とにかく凄く長く感じた
その時 お嬢ちゃんどうしたの?と言う声が聞こえ私が顔を上げると
そこには神社の住職さんが居て私は泣きながら住職さんにその事を話しました。

住職さんは小学生のみんなが楽しそうに遊んでいるのを見て君達と同じ位の
歳に亡くなった子供たちの霊が引き寄せられたのかも知れないねと言った。
私は住職さんに挨拶をしてその日はそのまま帰った。
次の日 学校で友達に昨日なんでみんな来なかったのと聞くと
友達はみんな何時もの神社で缶蹴りをしたと言うのだ 私は不思議に思い
私も昨日神社に行ったんだよと言うとみんな不思議そうな顔をしていた。

だとすると私が昨日行った何時もの神社は・・・・。
私は一体どこに行ったんだろう夢でも見ていたのだろうか。
いや間違いなく私は昨日 あの神社に行ったはずだ。

あの優しそうな住職さんは一体何者なのか住職さん自体が霊だったのか解らないが
凄く不思議な体験だった あの洞窟は何処か別の場所に通じていたのかも
知れない。

今はもう霊感的なものは無くなってしまったようだ たまにその神社にお参りに
行ったりもするがそれから不思議な事が起こる事はなかった。

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