峠坂トンネル

僕の住んで居る県境のトンネルは昔から人の唸り声の様なものが聞こえる。
風によるものと近隣海域では言われているが僕にはそうは思えなかった。
友達と一度トンネルを見に行ってみようと言う話になりあえて風のない日にそのトンネルに行ってみた。風が無いせいか確かにトンネルの入口付近で耳を澄ませても唸り声のような声は聞こえない やっぱり風の影響だね。そう言いながらトンネルの真ん中付近まで入って友達が帰ろうと言い引き返した。
帰り道車の中で友達は僕に話掛けて来た。・・・どうおもう。

やはり友達も気づいていたのか 僕は戸惑いながら。首を傾げた。

友達は続けて話掛けて来た。

トンネルの真ん中付近に近ずいた時に地面の底の方から湧き上がる地響きの様な唸り声聞こえたんだろ?

聞こえた・・・。

あの時見た?

えっ⁈なにを?

僕は戸惑ながら不思議そうな顔をして居ると

やっぱり 唸り声に気を取られて気づかなかったんだろ。

反対側のトンネル出口

トンネル出口?僕は確かにトンネル出口の方は見ていた トンネル出口には特に何も無かったハズだ。

友達は続けて喋る。

トンネルの出口の先に電話ボックスがあるだろ。

あの電話ボックスの電気が付いていたのに気付いた?

えっ⁈そんなハズはない。今は使われていないのだから。昔からある電話ボックス今はもう使われていない。

その電話ボックスで赤い服の多分女性だと思うが電話をしていたんだ。こんな時間に確か夜11時過ぎだったと思う。

そう言われると寒気がして来た。通話出来ない受話器を夜一人であの場所で。

意味が分からないし悪戯なんてしても悪戯にならない。僕たちを驚かす理由もない。

友達は電話ボックスから女性が出て来てこちらにゆっくり向って来た。と言うがそれを聞いて寒気がした。

それで平静を装って引き返したらしい 次の日の昼間 その電話ボックスに行くと花束とジュースが置いて有った。花束は枯れ空き缶は錆び付いていた もう何年も前に置かれた物だろう。

ひとつ気になったのは電話ボックスの中に長い髪の毛が無数に散らばっていた 凄く気味が悪かったのでそそくさと退散した。

その夜 原因不明の高熱にうなされ一週間 寝込む事になった。

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