海水浴場の霊

サーフィンから帰る途中に地元では有名なキャンプ場があるそのキャンプ場は
シーズンになると県外から多数のお客さんが訪れるちょうど僕たちはサーフィンの行き帰りの時にそこを通るのでトイレ休憩によく立ち寄っていた。いつものようにトイレ休憩にそこに立ち寄るとゴールデンウィーク中と言う事も有り多数の
家族連れなどでとても賑わっていた。そのキャンプ場は海に隣接して居て夏場は
海水浴場になっている。キャンプ場に来るファミリーなどが良く泳いでいるのだがその海水浴場には嫌な噂があり僕たちはそこで泳ぐ事はなかった。噂と言うのは
悪い小人が居ると言う噂だ防波堤のコンクリートの至るところに小人だと思われる足跡が残っていて噂によると昔小さな女の子が小人に引きずられて海水浴場で
溺れ亡くなったらしい。

その日 僕達は何故か普段は絶対行かない海水浴場の方に向かって歩いて行った。昼間なので特に不気味な様子もなく暫く海風に当たりながら缶コーヒーを飲み雑談をしていると沖合いの方に小さな女の子が立ち泳ぎをしているのだ。

「いくら今日が真夏日だと言っても5月のゴールデンウィークに泳ぐだろうか?」

友人は僕にそう言って不思議そうに沖合いを見つめた。

僕はそれも不思議だが女の子はどう見ても小学1.2年生位だ。

「て言うか可笑しくない?
あんなに小さな女の子が一人で沖合いに居るの?」

確かに・・・・。

沖合いの女の子は此方を凝視している。

「なんか気味が悪いね。」

友人が僕に話しかけて来た。

僕は沖合いに目を向ける

「・・・おっおい・・・コッチに向かってない?!」

沖合いの女の子は確かに此方に少しづつ近づいている。しかも胸の辺りまで
海水から出て微動だにしない状態でそのままこちらに向かって来る。余りにも
その後景が不自然で恐怖で僕たちはその場にへたり込んだ。我に返り僕はヤバイ
逃げろ!と大声をあげ友人と2人無我夢中でキャンプ場の方へ走って行った。

キャンプ場の方は人が沢山居てほっと胸を撫で下ろしそこで海の方を眺めていた。
すると家族連れがその海水浴場の方に向かって歩いて行っていたので
女の子の事を教えてあげたかったんだが恐怖で僕達は海水浴場から逃げる様に
車に乗り込んだ。

帰り道 友人とさっきの女の子の話になり海水浴場に歩いて行った家族連れは
大丈夫だったのだろうか?
家族連れに女の子の事を教えてあげなかった事を二人で責めあって
落ち込んでいた。

翌日ニュースで海水浴場で事故があり近くで見ていた人の話では
子供が溺れ お父さんが助けに入り二人とも溺れたらしい。
しかし誰かが助けたらしく それが誰なのかが分からない。
二人とも辛うじて一命を取り留めたようだ。

僕達はそのニュースを見て小人が溺れさせてあの女の子が助けたのか
女の子が悪い霊で溺れさせて小人が助けたのか。
それ以外の何かがあるのか全く分からないが何だか凄く嫌な出来事だった。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA